複数の提案パターンを出せる物流委託先は頼り甲斐がある
- 貴紀 伊藤
- 7月25日
- 読了時間: 3分
―物流の「正解」は1つじゃない。だからこそ提案力がカギになる―

物流の相談をしたのに「A案しか出てこない」こと、ありませんか?
物流業務を委託しようと相談してみたものの…
「距離と荷物のサイズから、これしかありませんね」
「当社の標準サービスではこの形になります」
「特例対応は難しいです」
そんな風に“選択肢が1つしかない”提案を受けたことはありませんか?
それは、委託先が“自社都合ベース”で提案している可能性があります。
複数の提案パターンを持つ委託先の強みとは?
本当に頼れる物流パートナーは、「御社の条件」「荷物の特性」「現場の実情」に応じて、複数の提案パターンで選択肢を提示できる柔軟さを持っています。
たとえば:
ケース | 単一提案型 | 複数提案型 |
イベント会場納品 | 日中の1回納品のみ | ①前日納品+保管②深夜納品+設営補助付き③複数便分割納品 |
地方店舗向け配送 | 宅配便のみ | ①宅配+α②軽貨物直送便③共同配送便との組合せ |
短期の催事配送 | 通常チャーター便のみ | ①定期便内での相乗り②スポット便+設営サポート③倉庫一時保管+分納 |
このように、「提案そのものが選べる」という体験が、安心感に繋がるのです。
なぜ複数提案ができる物流会社は少ないのか?
理由はシンプルです。 それは「自社の仕組みしか持っていない」か、「他社との連携が弱い」から。
一方で、信頼できる物流商社・委託業者は
複数の配送スキーム(自社・外部)を管理している
現場経験を活かし、現実的で現場に優しい提案ができる
お客様の“困りごと”から逆算して、最適な組合せを設計できる
こうした“編集力”と“中立性”がある企業こそ、相談する価値がある委託先です。
複数提案が生む3つのメリット
① コスト・品質・スピードのバランスを自社で選べる
「安ければ遅くてもいい」「品質は落とせないが1日遅らせられる」など、判断の余地があることは大きな武器です。
② 社内決裁が通りやすくなる
「この3案から最適を選べます」と示せると、社内説明や稟議が通りやすくなります。
③ 急な変更にも応じやすい
複数の手段を持っている委託先は、万が一の際のプランB提案も迅速です。
まとめ|「決め打ち」の提案では、未来の物流は回らない
今の物流は、在庫の変動・注文の急増・人手不足・顧客ニーズの多様化と、変化が前提です。
そんな中で、最初から「この形しかできません」と言う物流業者に未来を任せるのは少し不安かもしれません。
「どの手段がベストか」を一緒に考え、「その時に合う方法」を柔軟に選べる委託先。
それこそが、“使い続けたくなる物流パートナー”の条件です。
Комментарии