物流商社は“届ける”だけじゃない。販路まで広げるパートナーに
- 貴紀 伊藤
- 5月30日
- 読了時間: 3分

物流商社の役割は「モノを運ぶ」だけでは終わらない
これまで物流といえば、「製品を保管し、決められた場所に配送する」ことが主な役割でした。
しかし最近では、物流に加えて“販路開拓”まで支援できる「物流商社」の存在が注目されています。
自社の製品をもっと多くの人に届けたい
首都圏だけでなく、地方や新規市場でも取り扱ってもらいたい
物流コストを最適化しながら、売上の拡大も目指したい
こうした課題に対し、「ただ運ぶだけ」でない販売戦略と物流設計の両面でサポートできるのが物流商社です。
配送ネットワークと営業ネットワークを併せ持つ強み
物流商社には、次のような“配送力”と“販路開拓力”の二刀流機能があります。
項目 | 内容 |
配送力 | 自社便・委託便・軽貨物などを活用した柔軟な配送網/保管・仕分け・再配送も |
販路開拓力 | 実店舗・小売業者・無人販売所・オンラインチャネルとの既存取引ネットワークを活用して提案・売場展開を支援 |
たとえば、新商品の小売店導入を検討しているメーカー様に対しては、以下のような動きが可能です
商品の流通に必要なロジスティクス体制の構築(仕分け・包装・小口配送)
商材カテゴリに合った小売店舗や販売チャネルのマッチング・提案活動
導入後の定期配送・売上傾向の共有・改善提案までワンストップで対応
実例:あるアパレル卸会社様の「ホテル×無人販売」販路支援
ある老舗アパレル卸会社様は、「自販機サービスを企画し設置を進めているが営業範囲を広げたい」という悩みを抱えていました。 当社が支援に入ったのは、単なる配送だけでなく、“売れる場所”の提案までに及んだのです。
各地のビジネスホテル・合宿・温浴施設での無人販売スポットの開拓
パッケージ仕様のアレンジの強みを共同提案(ラッピング・POP対応)
地場の配送拠点から定期便で商品供給を実施
販売データを共有し、在庫調整や品目入替え提案も
結果、販路を「自社の営業での完結」から「外部の営業網の活用」に拡大し、
配送コストを抑えながら“売れるチャネル”を確立することができました。
「売れるロジスティクス」が今、必要とされています
物流と販路開拓が切り離されたままでは、次のような非効率が起きがちです
チャンスがある売場に製品を供給できる体制がない
売上が伸びても配送キャパが追いつかず、追加受注を断る事態に
販売データが物流側に共有されず、在庫や配送量の予測ができない
だからこそ今、「運ぶ+売る」をつなげる物流商社の活用が、ビジネス成長の鍵となるのです。
まとめ:物流商社は“売るための物流”を設計できるパートナー
物流コストを下げたい
新しい販路に挑戦したい
自社だけでは営業リソースが足りない
小ロットや不定期納品に柔軟に対応したい
このような課題があるなら、「物流商社」をパートナーに選ぶことで、単なる輸送業務を“売れる仕組み”へと進化させることが可能です。
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