物流アウトソース、何から考えるべきか?
- 貴紀 伊藤
- 5月27日
- 読了時間: 3分

社内で手が回らない物流業務、そろそろ外注すべき?
自社物流が業務過多によりミスが増えている
拠点や在庫が増えて、全体が見えなくなってきた
新規事業やECの立ち上げで、配送体制が追いつかない
こうしたタイミングで、「物流の一部または全部を外部に委託する」という選択肢が現実味を帯びてきます。
でも、どんな業者に・どこまで・どんな条件で任せればよいのか?
初めてだと不安も多く、「何を判断軸にすればいいのかわからない」というのが本音ではないでしょうか。
委託を考えるとき、まず整理すべきこと
物流の委託は、単に“運んでくれる業者を探す”だけではありません。 「何を・どこまで・どんな風に任せるか」を自社の状況に応じて整理することが成功の第一歩です。
以下に、委託前に考えておきたい5つのポイントをご紹介します。
1. 委託の目的は?【コスト削減?品質改善?リソース確保?】
まず大切なのは、「なぜ物流を委託したいのか」を明確にすることです。
配送業務に追われ、本来業務に手が回らない(人員の有効活用)
配送ミスや遅延が増え、顧客対応が煩雑に(品質の安定)
繁忙期と閑散期の波が大きく、自社対応が非効率(柔軟な体制)
目的によって、適した物流アウトソースの内容やパートナー企業のタイプが変わってきます。
2. 任せたい業務の範囲を明確にする
物流とひと口に言っても、その中身は多岐に渡ります:
倉庫管理(入出荷・保管・在庫管理)
梱包・キッティング作業
配送手配(自社便/軽貨物/路線便など)
配送後の納品管理や回収業務
「全部任せたい」のか、「倉庫内作業だけ」なのか、「特定エリアの配送だけ」なのか。
現状と課題に応じて、段階的な委託設計も選択肢に入ります。
3. 物流アウトソース先に求める“強み”は何か?
委託先を選ぶ際、単に価格や知名度で決めるのはNGです。 自社の課題と委託先の“強み”が一致しているか?を重視すべきです。
たとえば:
4. 料金だけで選ばない。見落としがちな“本当のコスト”
「A社は安いけど、B社は少し高い…」 この比較だけで判断すると、見えない手戻りコストが発生することも。
対応が遅く、結局社内確認が必要
配送ミスでクレーム対応に工数が取られる
委託範囲が曖昧で、都度交渉が必要になる
価格だけでなく、スピード・柔軟性・品質のトータルバランスで評価する視点が必要です。
5. 長期的な“パートナー”になれるか?
物流は一度任せて終わりではなく、継続的な改善・見直しが求められる分野です。
取扱量が増えた/減った
商材が変わった
新拠点ができた/閉鎖した
こうした変化に柔軟に対応してくれるか?
単なる「外注先」ではなく、「一緒に業務を育てていけるパートナー」であるかが非常に重要です。
まとめ:「何をどう任せたいのか」を整理することが、委託成功のカギ
物流を外注する際は、 ✔ 目的の明確化 ✔ 業務範囲の整理 ✔ 委託先の強みと自社課題のマッチング が鍵になります。
当社では、初めての物流委託に不安を抱える企業様に向けて、業務ヒアリング・設計・試験導入を含むサポート体制を提供しています。
「とりあえず話だけでも聞いてみたい」というご相談も歓迎です。




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