“共通事業”だけじゃない。多様な協力会社を持つ物流会社が頼れる理由
- 貴紀 伊藤
- 7月4日
- 読了時間: 3分

✅ 単に「運べる」だけでは選ばれない時代へ
物流会社を選ぶ際、以前は「コスト」「対応エリア」「車両数」などが比較の主軸でした。 しかし、今の事業環境ではそれだけでは足りません。
商品の多様化
小ロット・短納期化
急な業務の増減
特殊条件付きの配送(温度管理・設置作業・回収業務など)
こうした課題に対応するには、1社の自社リソースだけでは限界があるのが実情です。
だからこそ注目されているのが、「共通事業以外の協力会社」も含めて柔軟に動ける物流会社です。
✅ “協力会社の多様性”が意味する本当の強みとは?
協力会社を単に「下請け」と考える方もいますが、その見方はもう古いかもしれません。 今の優良物流会社は、「自社だけで完結させる」のではなく、必要に応じて最適な協力会社と連携し、柔軟に対応できる体制を持っています。
▼ たとえば、こんな対応も可能になります
シーン | 一般的な物流会社 | 協力会社のネットワークが広い物流会社 |
家具の搬入・設置業務 | 配送のみ | 設置・梱包材回収も含めて対応可能 |
EC商材の短期キャンペーン対応 | 自社車両の空き状況に依存 | 協力会社と連携し短期大量配送も実現 |
精密機器の集配・セットアップ | 非対応 | IT系協力会社と連携し、配達+設置まで |
無人販売所への商品補充 | ノウハウなし | 無人運営の実績がある会社との連携で対応 |
このように、共通事業(=基本配送)にとどまらない周辺サービスも“チームで提供”できるのが、大きな差別化ポイントです。
✅ 協力会社が多い=対応スピードと柔軟性が違う
物流現場では「急なトラブル対応」や「新規立ち上げ対応」がしばしば発生します。
想定外の急送依頼
配送物のサイズや仕様変更
地方エリアでのスポット対応
土日祝日など特別対応が必要な場合
こうした場面で、多様な協力ネットワークを持っている物流会社ほど、即応力があります。
また、自社の業種や要望に合った協力会社を選定してくれることで、品質と柔軟性の両立も可能になります。
✅ 協力体制の構築には「見えない実力」が必要
協力会社を多数抱えているからといって、どこでも良い連携ができるわけではありません。 大切なのは、「現場での役割分担や品質基準を調整し、責任を持って管理できる“編集力”」です。
信頼できる物流会社は以下のような体制を整えています
業務別に最適な協力会社を選定・アサイン
業務設計(マニュアル・スケジュール・品質要件)の事前整備
トラブル発生時の一次対応と責任分担の明確化
連携先とも“チームとしての品質”を担保
つまり、「物流のオーケストラの指揮者」のような存在こそが、今の物流会社には求められています。
✅ まとめ:「協力会社の質と連携力」が、物流品質を決める時代
「配送以外の業務もまるごとお願いしたい」
「複数の業者を個別管理するのが手間になっている」
「専門性のあるパートナーをうまく選定できていない」
「変化対応力のある物流パートナーを探している」
こうした悩みを抱える企業にとって、共通事業以外の多様な協力会社と連携できる物流会社は、極めて大きな存在となります。
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