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常温・冷蔵・冷凍を混載配送するなら保冷バッグはありかもしれません

  • 執筆者の写真: 貴紀 伊藤
    貴紀 伊藤
  • 6月16日
  • 読了時間: 3分
大型保冷バッグでの混載イメージ
大型保冷バッグでの混載イメージ


「配送の温度帯がバラバラで非効率」そんな悩み、ありませんか?


昨今の多様な商品流通の中で、「常温・冷蔵・冷凍」の異なる温度帯の商品を一緒に運ばなければならないケースが増えています。 


とくに飲食・EC・食品卸業界では、

  • 常温のお菓子と冷蔵の惣菜を一緒に納品

  • 冷凍スイーツと冷蔵デリカを同時に配達

  • 店舗向けの混載定期便で保管温度がバラバラ

といったシチュエーションが日常的に起こっています。


「でも、それぞれ別の便で送るにはコストが…」

そんな悩みに対して、今注目されているのが「保冷バッグを活用した混載配送」という選択肢です。



保冷バッグの活用で、1台の車両でも複数温度帯の荷物を運べる


保冷バッグと聞くと、個人向けの「買い物バッグ」のイメージがあるかもしれません。 しかし近年では、業務用の保冷・保温バッグが物流の現場でも活用されるようになっています。


例えば、軽貨物車両であっても、以下のように使い分けが可能です

  • 【常温品】…そのまま積載(車内が常温扱い)

  • 【冷蔵品】…温度帯を保てる保冷バッグへ収納

  • 【冷凍品】…蓄冷剤+高断熱保冷バッグ+積載順で最後に納品


こうすることで、1台で3温度帯の商品を効率よく混載配送できるため、

  • 配送コスト削減

  • 積み下ろしの手間軽減

  • 小回りの効く配送スキーム構築


といった効果が見込めます。



「専用冷蔵車両」は必ずしも最適解ではない?


冷蔵・冷凍車両を使えば温度管理は万全…と思われがちですが、その分コストは割高になります。


  • ドライバーが限られる(特別免許が必要な場合も)

  • 温度帯別に複数台の手配が必要になる

  • 積載スペースが固定化され、柔軟な配送が難しい


その点、軽貨物+保冷バッグの組み合わせは、柔軟性とコストバランスに優れる点で、スポット案件や中ロット混載便に非常に適しているのです。



どんな業種で活用されている?保冷バッグ配送の活用例


実際に、以下のような業界で保冷バッグを活用した混載配送が採用されています


  • 食品卸売業:スーパー・飲食店への定期配送で温度帯をまたぐ商品をまとめて納品

  • EC食品通販業:冷凍品と冷蔵調味料を同時出荷(キャンペーンやセット商品)

  • ケータリング/惣菜配達:現場での盛り付け直前まで温度保持

  • 無人販売事業者:冷凍食品と常温什器類の搬入を同一車両で対応


これらのケースでは、コストダウンと利便性、納品品質の維持を同時に実現できていることが評価されています。



保冷バッグ活用の注意点と選び方


もちろん、どんな保冷バッグでも良いわけではありません。 業務利用する際には、以下のような視点で選定することが重要です。


  • 断熱性・密閉性の高い素材(発泡ポリエチレン・アルミ蒸着フィルムなど)

  • 温度帯ごとの蓄冷剤を適切に使用(冷蔵用・冷凍用で分ける)

  • 配送時間を見越した保冷持続時間の確保

  • 繰り返し使える耐久性・清掃性


また、運用側のドライバーへの教育やマニュアル化も大切です。 「ただのバッグ」ではなく、「保冷機能付きの配送装備」として捉える視点が求められます。



まとめ:小さな工夫で、大きな配送効率へ


物流現場の課題は、必ずしも「大きな設備投資」でしか解決できないわけではありません。 保冷バッグという“手軽な一手間”が、配送効率やコストに大きな差を生むこともあります。

配送に柔軟性が求められる業態や、異なる温度帯の荷物を1つの便で運びたいと考えている企業様は、ぜひ一度「保冷バッグ配送スキーム」の導入を検討してみてください。




 
 
 

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